アメリカンクラシックのハブの特徴|他のハブと比較してメリットとは

ミニベロカスタム

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私のブログで散々紹介している「アメリカンクラシック」のハブです。
他のハブとの違いと特徴、メリットについて書いていきますね。

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他のハブとの一番の違いとは

それは独特の起動方法にあります。

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上の写真を見て下さいね。この矢印の部分のギザギザがあり、
この部分と…

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上の丸で囲んだ針金部分が当っている訳です。
そして、ペダルが止まっている時は、ギザギザの上を針金1本が
あたっていて、

自転車を漕ぐ時に、ギザギザのプレートが引っ掛って、外から爪が出てきて
引っかかり、自転車を漕ぐ事が出来る様になります。

スターラチェットや普通の爪のラチェットが直接爪やギアが
当っているのに対して、アメリカンクラシックは
1テンポ置いているということです。

他のハブの構造は?

他のハブ

爪(又はギア)→ギザギザに引っかかる

アメリカンクラシック

針金→起動用のプレートが動く→爪が出る→ギザギザに引っかかる

という事なんですね。

複雑な機構にする事によってもたらせるものは?

メリットその1 非常に軽く回る回転

空転時、他のハブが爪とギザギザの数の分、もしくはギアの枚数分の摩擦抵抗を
受け続けているのに対して、アメリカンクラシックは普段は針金1本分の摩擦抵抗
しか受けません。
その効果は絶大で、ノーマルの出荷状態では大きな差は出ないのですが
しっかりとグリスのチューニングをしてやれば、その差は非常に大きいです。
アメリカンクラシックの最大のメリットといっていいでしょう。

メリットその2 爪とギザギザが消耗しない

他のハブが常に爪もしくはギアが接触し続けるのに対して、アメリカンクラシックは
爪、ギザギザは起動する時のみ、なので部品の摩耗が少ないです。
針金は摩耗しますが、カセット部分だけも売っているので消耗した部分だけ
替える事もできます。

デメリットその1 構造が複雑

針金→プレート→爪 と起動させる為、ハブの構造が複雑です。
私は最初に分解したハブがアメリカンクラシックだったので、
「意外に簡単じゃないか。」と思ってしまったのですが、

他のハブを触ると、一番ややこしいハブ、という事が分かりました。
他のハブがぱっと見ただけで構造が分かり、メンテンナスもし易いのに
対して、アメリカンクラシックはメンテナンスはしにくいです。

デメリットその2 マメなメンテナンスが必要

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非常に優れた構造を持つアメリカンクラシックですが、プレートと針金部
にグリスを充填させる為に回転する中心部にグリスを注入せねばならず、
走れば走る程、グリスが遠心力で飛んで、無くなっていきます。
グリスが切れるとせっかくの軽い回転の効果が半減してしまいますので
少なくても半年に1回くらいのグリスの補填が必要です。

「高性能だけど、メンテナンスがいる」ハブという事ですね。

本当に壊れるのか?

よくネットで「アメリカンクラシックは壊れる」という事が書いていますが、
私自身、他のハブも分解して見てきましたが、アメリカンクラシックの肝になる
針金は確かにすこしチープです。が、十分な太さがあり、そう簡単に折れたり
はしないでしょう。友人の岡本も使っており、計4つアメリカンクラシックを
購入、使用していますが、一度も壊れた事はありません。

構造の仕組み上、他のハブより不安はあるますが、実走では十分な強度
と思います。あと、DTのハブのスプリングはアメリカンクラシックの5倍くらいは
チープなバネを使っていましたよ…。
結論…
自転車ぐらいではそれほど強度の高いバネなどはいらない、という事で、

「壊れない!」という事ですね。

こんな人にオススメ!

・とにかく軽い回転が欲しい!ミニベロで楽にロングツーリングしたい人

・メンテンナンスが苦にならない人

には超オススメ出来ます。逆にノーメンテナンスで乗りたい!
又は常に高ケイデンスで漕ぎ続けて、足なんて止めないよ、という猛者の人には
必要ないハブです。

足を止めた時の高回転がウリのハブなので…。

アメリカンクラシックに合うグリスとは?

グリスを差す部分が駆動部の中心部にあり、遠心力で少しずつグリスが無くなって
いくので粘度が低すぎるグリスはよくないです。
かといって粘度が高すぎても、重たくなって回らなくなる…

私が検証した結果は「テックグリス」がベストグリスです。
実際2分以上の回転を実現していますし、グリスの持ちも悪くありません。


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