以前、タイレルの全車種(2015年6月時点)を
試乗した結果、タイレルというミニベロについて
分かった事を伝えていきますね。
タイレル=最速の折り畳みミニベロのイメージだが
タイレルといえば、『最速の折り畳みミニベロ』の印象を持つ方も
多いのではないでしょうか。私も今までそうでした。
ですが、実際に全車種を試乗して分かった事は、
『折り畳みより折り畳みでないモデルの方がずっといい』
という事でした。
なので、折り畳んで小さくして輪行する、という用途でないのなら、
断然、1本フレームのモデルの方がいい、という事ですね。
タイレルの折り畳みは本当に『最速なの?』
タイレルの折り畳みははたして本当に『ミニベロ最速クラス』なのでしょうか。
街乗りを想定してIVEは除いて、タイレルFXとFSXについての事として
書いていきますね。
車重は折り畳みミニベロ最軽量
車重は8.5~8.9キロで、折り畳み自転車の中では最軽量といってもいいです。
輪行での移動を考えると軽いのは本当に助かります。
自転車の持ち運び時、1キロの差はあなたが思っている以上に大きいです。
タイレルは通常の折り畳み自転車と比べると2~3キロ軽く、
その点は非常に優秀です。
走行性能は並よりちょっと上くらい
タイレルFX、FSXは、街乗り用の折り畳み自転車、
ブロンプトン、5links2、KHS、等と比べると明らかに良く走ります。
ですが、『走行性能』を全面に出した折り畳みミニベロと比べると
決して走行性能は高くありません。
MR4Rやタルタルーガ、ニューワールドツーリストやポケットロケットと
比べると乗り心地、走行性能共に1歩2歩劣ります。
なので、タイレルの折り畳みミニベロ(FX、FSX)は軽量でそこそこ走る
折り畳みミニベロ、という事ですね。
それぞれのモデルで全然性格が違います
タイレルはモデルによって全然フレームの性格が違います。
それぞれ、別のメーカーが作ったの?と思える程です。
なので、タイレル=こんなミニベロ
となかなか言えないので、それぞれのモデルの特徴を一覧表にしてみました。
タイレル各機種の性能一覧表
加速…主にフレームの加速性能です。ペダルを踏み込んだ時、どれだけ力が
逃げないで ダイレクトに加速するかの性能です。
安定…安定感です。走行中、どれくらい安定するか?の性能です。
折畳易さ…折り畳みのし易さの指標です。折り畳みでない
モデルは-と表記しています。
衝撃吸収…段差や路面の衝撃をどのくらい緩和してくれるかの性能です。
値段…購入時の概ねの値段です。
コスパ…性能と値段を比較してどのくらいお買い得か?の指標です。
※1から5までの評価で、数字が多くなる程性能が高い、となります。
全ての指標は私の主観なので(値段以外)その点、ご理解の上、
参考して下されば幸いです。
加速 | 安定 | 折畳易さ | 衝撃吸収 | 値段 | コスパ | |
FX | 3 | 3 | 2 | 2 | 約20万円 | 3 |
FSX | 3 | 3 | 2 | 2 | 約30万円 | 1 |
IVE | 2 | 3 | 4 | 4 | 約15万円 | 3 |
CX | 3 | 3 | – | 3 | 約20万円 | 2 |
CSI | 4 | 3 | – | 3 | 約30万円 | 3 |
PK1 | 5 | 2 | – | 2 | 約45万円 | 1 |
PKZ | 3 | 4 | – | 5 | 約48万円 | 1 |
どうしてもタイレルブランドのミニベロはどれも値段が高め、
なのでどうしてもコストパフォーマンスとなると低めになって
しまいますが…。
でも、どのモデルでも一定の性能はあるので、
どのモデルを選んでも『うわあ、やってしまった!』というような事は
ないと思いますよ。
それぞれのタイレルのモデルのインプレはこちらから
それぞれのタイレルの詳しいインプレッションも
ありますので、気になったモデルが見つかったなら、
こちらも読んでみて下さいね。
タイレルFXのインプレッション
タイレルFSXのインプレッション
タイレルIVEのインプレッション
タイレルCXのインプレッション
タイレルCSIのインプレッション
タイレルPK1のインプレッション