スラムのクランクかっこいい…という事から
スラムのクランクを付けたくなり、シマノのBBと互換性が無い為、
スラムのBBを購入しました。その際の
スラム(SRAM)のBBのカスタム&メンテナンス方法です。
使用するBBはSRAM Team GXP を使用
私のミニベロのフレームは、シマノのBB仕様なので、
SRAM Team BBを選びました。
セラミックボールのBlack Boxという選択肢もありましたが、
鋼球ベアリングのTeam BBが約6000円前後なのに対して
Black Boxは約30000円…。
正直BBだけで3万円は痛いので、以前の検証で
セラミックボールと鋼球の差はあまりなかったので、
鋼球のTeam GXPにしたのでした。
鋼球ボールベアリングとセラミックボールの違いについて詳しくはこちらへ
1ポイントメモ SRAMのBBの性能はどのくらい?
SRAMのBBのシール性能について
スラムのBBはメーカーが走行100時間毎にグリス塗付、雨が振ったらグリス塗付、と書いている事もあり、
非常にシール性能が低い、という様な事が書かれていたりしますが、
実際に分解・メンテナンスした結果、シール性能は
TOKENのBBと同等、もしくは高いです。
TOKENのシールよりもシールの密着性が高く、
カバーも直径24mmの方はしっかりベアリングを保護
しているので、神経質になりすぎる事はないでしょう。
他の外品のBBとほぼ同程度の防水・防塵性能と
言えそうです。
ただ、しっかり防水・防塵対策をしているシマノのBB
と比べると、圧倒的に弱いので定期的なメンテンスは必須です。
SRAMのBBの回転の軽さについて
シマノのBBの様に、完全な防水・防塵性能は無く、
その分、BBのベアリングに干渉する物がありません。
元々入っているグリスが透明のそこそこ粘度の低い
グリスなので、シマノのBBよりかなり軽く回ります。
TOKENのBBの様に、グリスがすごく重かったり、
入っていなかったりする事はありません。
そこは流石のメーカー純正のBBですね。
なので、新品を買ってそのまま使うのもあり、と思いますよ。
私はより軽い回転の為、グリスを除去してNC-100という
低粘度・高性能グリスを添付しています。
どの道、SRAMのBBは定期的なメンテナンスは必要なので、
最初はノーマルグリス、次交換時にグリス洗浄、
新しく高性能グリス塗付、とするといいでしょう。
SRAM Team GXPのBBは左右で形状が少し違う
SRAMのBBはシマノのホーロテック2とほとんど構造は一緒ですが、
片側の直径が22mmとなっています。何故か?はよく分かりませんが
シマノのクランクとの互換性は無いので注意しましょう。
※BBの工具はシマノの物をそのまま使えます。
直径24mm側のBBカバーの外し方
直径24mmのBBは、指で少し力を入れて押し出すとカバーが取れます。
直径22mm側のカバーの外し方
直径22mmのBBのカバーはグリスで張り付いているだけ
なので、簡単に外れます。
カバーが外れた状態です
両方のBBのカバーが外れた状態です。
BBに張り付いている止め具を外す
スラムのBBには、BBの周りに脱着防止と思われる
止め具があります。
直接シールに当たっている訳ではありませんが、
シールを外す時、ひっかかったりしてシールを痛める原因に
なるので、先にとっておきましょう。
1箇所へこんでいる部分に引っ掛ける
止め具の1箇所だけ、凹んでいる部分があるので、
その部分にシールめくりんちょ等の工具を引っ掛けて…
工具を滑らせて外します。
シールを外す
かなり密着してくっついているので、
出来る事なら、シール外し専用工具、シールめくりんちょ
で外しましょう。
他の工具だと、シールに上手く先が入らなかったり
して、シールを痛める可能性があります。
シールめくりんちょについて詳しくはこちらへ
クリーナーで古いグリスを除去する
0シールが外れたら、ベアリング内に入っているグリスを
クリーナーで除去します。
グリスが落ちればどんなクリーナーでもいいのですが、
ワコーズのチェーンクリーナー等の、洗浄力が強くないクリーナー
(チェーンオイルは十分落ちるので、けなしている訳ではないです)
を使用すると、なかなか落ちないので、洗浄力の強いクリーナーを
使用するといいですよ。
ベアリングのリテーナーがプラスチックなので、出来る事なら
攻撃性の低いクリーナーが理想です。
私はMOTULのチェーンクリーンを使用しています。
非常に洗浄力が強く、しかもゴム等の攻撃性もほとんどないので
オススメです。
チェーンクリーンについて詳しくはこちらへ
何度か拭くと早くグリスを落とせる
クリーナーを噴射してから2~3分置いてから、ティッシュ
等で拭き取る、を繰り返すと早くグリスを落とす事が出来ます。
拭き取りにティッシュを使う場合、破れてその切れ端が
ベアリング内に入る事があるので、注意しましょう。
不安なら、ウエス等を使用するといいですよ。
クリーナーを蒸発させる
上の画像の様に、グリスを落としたら、
5分程置いて、クリーナーの蒸発を待ちます。
出来るなら、30分くらい待つと万全です。
グリスを塗付する
いよいよグリスを塗付します。今回使用するのは
軽い回転と付着力のあるグリス、NC-100を使用しています。
高性能グリスNC-100について詳しくはこちらへ
BBにたっぷりとグリスを塗付する
スラムのBBはあまりシールの防水・防塵性が高くないので
(シマノのBB以外のBBのほどんどが防水・防塵性高くないですが)
たっぷりとグリスを塗ってあげましょう。
ベアリングを回してグリスをなじませる
一度グリスをてんこ盛りにしたら、指などでベアリングを
回しましょう。すると、グリスがベアリング内に入ります。
すると、入ったグリス分が減って、グリスが減るので、
その分をもう一度入れ直しましょう。
シールをはめて、余分なグリスを拭き取る
グリスをしっかり塗付したら、シールをはめて、
余分なグリスを拭き取ります。
BBの止め具をはめる
カバーの内側にもグリスを塗る
最後にカバーをはめるのですが、カバーをはめる前にカバーの
内側にもグリスを塗っておきましょう。少しでも水や砂等の
侵入を防ぐ為です。
最後にカバーをはめて完成
カバーの内側にグリスを塗ったら、それぞれのベアリングにカバーを
はめたら作業終了です。お疲れ様でした。
今回のBBカスタムで使用したもの
シールめくりんちょ | チェーンクリーン | NC-100 20g | NC-100 50g |
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タグ : bbgurisu, bbkasutamu, カスタム, ボトムブラケット, メンテナンス
SRAMのBBのメンテをしようと思いこのページにたどり着きました。
シールめくりんちょは、もう入手出来ないのですか?
代用品はありますか?
すいません、シールめくりんちょは再生産の予定はなく、
倉庫の整理等の際に少量出てくる可能性はありますが、ほぼ入手不可です。
代用品も思いつかないです。
希望するコメントとならず申し訳ありません。