誰でも分る!SRAMスラムBB分解を画像付で説明|メンテナンスとカスタム法もあり

ミニベロカスタム

SRAMBB

スラムのクランクかっこいい…という事から
スラムのクランクを付けたくなり、シマノのBBと互換性が無い為、
スラムのBBを購入しました。その際の
スラム(SRAM)のBBのカスタム&メンテナンス方法です。

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使用するBBはSRAM Team GXP を使用

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私のミニベロのフレームは、シマノのBB仕様なので、
SRAM Team BBを選びました。

セラミックボールのBlack Boxという選択肢もありましたが、
鋼球ベアリングのTeam BBが約6000円前後なのに対して
Black Boxは約30000円…。

正直BBだけで3万円は痛いので、以前の検証で
セラミックボールと鋼球の差はあまりなかったので、
鋼球のTeam GXPにしたのでした。

arrow_orange[1]鋼球ボールベアリングとセラミックボールの違いについて詳しくはこちらへ

 

1ポイントメモ SRAMのBBの性能はどのくらい?

SRAMのBBのシール性能について

スラムのBBはメーカーが走行100時間毎にグリス塗付、
雨が振ったらグリス塗付、と書いている事もあり、
非常にシール性能が低い、という様な事が書かれていたりしますが、

実際に分解・メンテナンスした結果、シール性能は
TOKENのBBと同等、もしくは高いです。

TOKENのシールよりもシールの密着性が高く、
カバーも直径24mmの方はしっかりベアリングを保護
しているので、神経質になりすぎる事はないでしょう。

他の外品のBBとほぼ同程度の防水・防塵性能と
言えそうです。

ただ、しっかり防水・防塵対策をしているシマノのBB
と比べると、圧倒的に弱いので定期的なメンテンスは必須です。

SRAMのBBの回転の軽さについて

シマノのBBの様に、完全な防水・防塵性能は無く、
その分、BBのベアリングに干渉する物がありません。

元々入っているグリスが透明のそこそこ粘度の低い
グリスなので、シマノのBBよりかなり軽く回ります。

TOKENのBBの様に、グリスがすごく重かったり、
入っていなかったりする事はありません。
そこは流石のメーカー純正のBBですね。

なので、新品を買ってそのまま使うのもあり、と思いますよ。
私はより軽い回転の為、グリスを除去してNC-100という
低粘度・高性能グリスを添付しています。

どの道、SRAMのBBは定期的なメンテナンスは必要なので、
最初はノーマルグリス、次交換時にグリス洗浄、
新しく高性能グリス塗付、とするといいでしょう。

 

SRAM Team GXPのBBは左右で形状が少し違う

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SRAMのBBはシマノのホーロテック2とほとんど構造は一緒ですが、
片側の直径が22mmとなっています。何故か?はよく分かりませんが
シマノのクランクとの互換性は無いので注意しましょう。

※BBの工具はシマノの物をそのまま使えます。

 

直径24mm側のBBカバーの外し方

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直径24mmのBBは、指で少し力を入れて押し出すとカバーが取れます。

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意外に固いので、しっかり押し出しましょう。

 

直径22mm側のカバーの外し方

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直径22mmのBBのカバーはグリスで張り付いているだけ
なので、簡単に外れます。

 

カバーが外れた状態です

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両方のBBのカバーが外れた状態です。

 

BBに張り付いている止め具を外す

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スラムのBBには、BBの周りに脱着防止と思われる
止め具があります。

直接シールに当たっている訳ではありませんが、
シールを外す時、ひっかかったりしてシールを痛める原因に
なるので、先にとっておきましょう。

 

1箇所へこんでいる部分に引っ掛ける

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止め具の1箇所だけ、凹んでいる部分があるので、
その部分にシールめくりんちょ等の工具を引っ掛けて…

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工具を滑らせて外します。

 

シールを外す

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止め具を外したら、次はシールを外します。

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かなり密着してくっついているので、
出来る事なら、シール外し専用工具、シールめくりんちょ
で外しましょう。

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他の工具だと、シールに上手く先が入らなかったり
して、シールを痛める可能性があります。

arrow_orange[1]シールめくりんちょについて詳しくはこちらへ

 

クリーナーで古いグリスを除去する

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0シールが外れたら、ベアリング内に入っているグリスを
クリーナーで除去します。

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グリスが落ちればどんなクリーナーでもいいのですが、
ワコーズのチェーンクリーナー等の、洗浄力が強くないクリーナー
(チェーンオイルは十分落ちるので、けなしている訳ではないです)
を使用すると、なかなか落ちないので、洗浄力の強いクリーナーを
使用するといいですよ。

ベアリングのリテーナーがプラスチックなので、出来る事なら
攻撃性の低いクリーナーが理想です。

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私はMOTULのチェーンクリーンを使用しています。
非常に洗浄力が強く、しかもゴム等の攻撃性もほとんどないので
オススメです。

arrow_orange[1]チェーンクリーンについて詳しくはこちらへ

 

何度か拭くと早くグリスを落とせる

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クリーナーを噴射してから2~3分置いてから、ティッシュ
等で拭き取る、を繰り返すと早くグリスを落とす事が出来ます。

拭き取りにティッシュを使う場合、破れてその切れ端が
ベアリング内に入る事があるので、注意しましょう。
不安なら、ウエス等を使用するといいですよ。

 

クリーナーを蒸発させる

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上の画像の様に、グリスを落としたら、
5分程置いて、クリーナーの蒸発を待ちます。
出来るなら、30分くらい待つと万全です。

 

グリスを塗付する

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いよいよグリスを塗付します。今回使用するのは
軽い回転と付着力のあるグリス、NC-100を使用しています。

arrow_orange[1]高性能グリスNC-100について詳しくはこちらへ

 

BBにたっぷりとグリスを塗付する

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スラムのBBはあまりシールの防水・防塵性が高くないので
(シマノのBB以外のBBのほどんどが防水・防塵性高くないですが)
たっぷりとグリスを塗ってあげましょう。

 

ベアリングを回してグリスをなじませる

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一度グリスをてんこ盛りにしたら、指などでベアリングを
回しましょう。すると、グリスがベアリング内に入ります。
すると、入ったグリス分が減って、グリスが減るので、
その分をもう一度入れ直しましょう。

 

シールをはめて、余分なグリスを拭き取る

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グリスをしっかり塗付したら、シールをはめて、
余分なグリスを拭き取ります。

 

BBの止め具をはめる

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シールをはめたら、次は止め具を入れます。

 

カバーの内側にもグリスを塗る

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最後にカバーをはめるのですが、カバーをはめる前にカバーの
内側にもグリスを塗っておきましょう。少しでも水や砂等の
侵入を防ぐ為です。

 

最後にカバーをはめて完成

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カバーの内側にグリスを塗ったら、それぞれのベアリングにカバーを
はめたら作業終了です。お疲れ様でした。

 

今回のBBカスタムで使用したもの

シールめくりんちょ チェーンクリーン NC-100 20g NC-100 50g

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“誰でも分る!SRAMスラムBB分解を画像付で説明|メンテナンスとカスタム法もあり” への2件のフィードバック

  1. SRAMのBBのメンテをしようと思いこのページにたどり着きました。
    シールめくりんちょは、もう入手出来ないのですか?
    代用品はありますか?

    1. すいません、シールめくりんちょは再生産の予定はなく、
      倉庫の整理等の際に少量出てくる可能性はありますが、ほぼ入手不可です。

      代用品も思いつかないです。
      希望するコメントとならず申し訳ありません。

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