スターラチェットは、おもにDTのハブが使っている
独特のラチェットシステムです。
検索したら結構出てくるクリスキングというハブも
ちょっと構造は違いますが、スターラチェットと
同じ思想のシステムですね。
3種類のハブの種類を見るにはこちらから
他のハブとの一番の違いとは
非常にシンプルな構造からなる、「信頼感」に尽きると
思います。爪方式のハブやアメリカンクラシックの様な特殊構造の
ハブと比べると、ものすごくシンプルなんですね。
上の写真の様なギアを…
バネを使って押して、引っ掛けているだけ、という
恐ろしくシンプルな構造!
より分かり易いスターラチェットの説明こちら
常にギアが当たり続けているので、ペダルを漕ぐ時の
ロスも少ない事と思います。(私は実感出来ませんでしたが)
シンプルな構造ゆえに故障もほとんどないでしょう。
壊れるとしたら…
ギアが摩耗するか…
バネがへたるか?ですね。
ついでにDTのスターラチェットには18Tと36Tとがあり、
36Tになると、その分漕ぎだすまでのロスを少なく出来ます。
シンプルな構造で何がもたらされるのか?
メリットその1 メンテナンスが簡単!
スターラチェットは構造のシンプルさから、すごくメンテナンスが
簡単です!DTのハブに関して言えば、工具すらいらない…。
自転車初心者でも、一度みたらすぐ理解できるわかり易さ!
は嬉しい限りです。
メリットその2 確実に駆動するという安心感!
ギアを挟んで、バネで抑えるだけ、というシンプルさから、、
非常に安心感があるハブと言えます。
アメリカンクラシックなんかだと、針金が潰れたら…
プレートが壊れたら…という思いがありますし、
爪タイプのラチェットは、爪が内部のバネで駆動する様に
なっているので、その部分が精密で、バネや爪が傷んで
起動しなくなる可能性があります。
爪の数も3本~6本しか無いですし…。
スターラチェットは接触箇所が多い!
しかし、スターラチェットは違います!
アメリカンクラシック 針金1本
爪のラチェット 3~6本
スターラチェット 18~36箇所
と、圧倒的な接触面の大きさ!!
これだけ接触面が大きければ、激坂で思いっきりトルクをかけて
登っても、ギアが欠けたりする、なんて心配は全くないですね!
この堅牢さがスターラチェットの最大のメリットですね!
デメリットその1 回転が重い
接触面が多い…という事はつまり、「摩擦抵抗が大きい」
事に他ならず、回転は3種類の中でも断トツの重さです。
もうコレは構造上どうしようも無いですね…。
丈夫さを取るか、回転を取るか?という事ですね。
デメリットその2 爆音
スターラチェットはギア全面が当っているので、ラチェット音が非常に大きいです。
特に36Tの爆音ぶりは異常…走っていて不快になるレベルです。
でもラチェットの音が好き!という人もかなりいる様なので、
メリットに入るかも知れないですね。私は爆音は辛いのでデメリットにいれさせて
もらいました。
デメリットその3 グリスがあまり乗らない
スターラチェットのギアの噛み合わせを見た人は分かると思いますが、この
このギアの精度が半端無く高く、ギアが噛み合うとまったく隙間が
無くなる程…
隙間が無くなる、という事はギアが噛み合った時に大半ほグリスは外にでてしまうん
ですね…。なのでグリスの乗りは悪いです。この事もあって爆音がするのでは、
と思っています。
丈夫なハブなのですが、ハブのグリスがすぐ切れがちになると思われるので
比較的マメなグリス交換が必要になると思います。
(私は回転の重さがイヤだったので1ヶ月程でDTのスターラチェット止めたので本当かどうかは不明ですが…)
こんな人にオススメ!
・ヒルクライム主体の人(空転関係ないので丈夫なのが一番大事)
・壊れないという安心感が欲しい人
・メンテナンスはするけど複雑な構造が苦手な人
にオススメです!
スターラチェットに合うグリスとは
スターラチェットはギア自体にはいるグリスは微量なのですが、
ハブ内部がほぼ密閉されています。あと、ギアとシャフトの
間に隙間があり、そこにグリスを充填するように出来ています。
スターラチェットの「全面が常に当たる」という性質上、
しゃばしゃばのオイル(グリスではありません!)を使っても
ほとんど空転時間を上げる事は出来ませんでした。
なので、空転時間を上げる、という目的ならどのグリスを使っても
効果は薄いのでぶっちゃけ、「なんでもいい」です。
マメなメンテが面倒なら一番固いデュラグリスを入れたらいいのでは
ないでしょうか。
ただ、高性能のグリスを使う事によって
「爆音」はかなり軽減する事は出来ます。
NC-100というグリスがイチオシ!
ニューテックのNC-100というグリスが非常に
潤滑性能が高く、かなりスターラチェットの爆音を軽減してくれます。
あと、時速30~60キロくらいのスピードになると、ノーマルよりは
転がります。高い潤滑性能からと思います。ただ、極端に大きな
効果は期待しないで下さいね。
スターラチェットのグリスの塗り方
まず、スターラチェットの本体に薄くグリスを塗ります。
厚く縫ってもギアが噛んだら全部外に行くので意味ないので…。
次に、上の写真の丸の部分のギアとシャフトの間に
たっぷりグリスを入れ込みます。
ここのグリスが走行中、飛んだグリスを遠心力で飛んで
補充してくれる事になるので…。
で、たっぷりグリスを入れたらOKです。
これでDTのスターラチェットのハブの爆音もかなり
和らぐ事でしょう。
爆音軽減!オススメグリスNC-100の紹介です!
200gでも売っていますがそれだと5000円くらいして
大変なので、
50g入り(1700円)
20g入り(800円)
を用意してみました。
(どちらも2014年9月時点での値段です)
爆音本当にかなり軽減されるので、ラチえェット音がキライなら
イチオシ!ですよ。
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タグ : DT, habugurisu, habukasutamuハブ, ミニベロ, ラチェット, ロードバイク, 自転車
どうも初めまして。
DTのスターラチェットを検索しまして、こちらのページを
興味深く拝見しました。
そんなに回転が重いのですか?!
ペダルを漕いで前進している時は軽い回転で、漕ぐのを止めて
空走しているときが重いとのことでしょうか?
現在はどちらのハブをご使用中でしょうか?
はい、スターラチェットはかなり回転重いですね。
ただ、ホイールの小さいミニべロの場合回転の重さが如実にでますが、ホイールの大きいロードバイクの場合、
ラチェットの重さはそれほど走りに影響しない様子です。
ミニベロ
ホイールの慣性<ラチェットの抵抗
ロードバイク
ホイールの慣性>ラチェットの抵抗
なので、ロードバイクの場合それほど神経質にならなくても概ね変わらないと思われます。
僕はハブはアメリカンクラシックを使用しています。レース志向のロードバイクプロショップでもメインで使われている所があるようで、
レースでコンマ1秒を競うようなら導入してもいいかもしれませんね^^
ご返信どうもありがとうございます。
なるほどですね~
使用するのはロードバイクホイールなので、あまり抵抗は気にしなくてもよさそうで安心しました。
たけと様的にはDTハブは意にそぐわなかったようですが、アメクラハブのラチェット機構は強度的に神経質なところがあると噂されるますがいかがでしょうか?
ロードバイクでディスクブレーキですと、アメクラのハブはどの型番がよさそうでしょうか?
エンド幅は135mmか142mmで検討しております。
実際にDTから、よりメリットのあるアメクラハブに乗り換えたとのことなので、すっごく説得力があります!
>あきさん
ご返信、ありがとうございます^^
アメリカンクラシックのハブの構造は他のハブより複雑で、かつ
起動部分が針金1本なので、他のハブと比べると故障のリスクは
多少上がるとは思われます。
ただ、他のハブが常に爪とギア部分が擦れている状態なのに
対して、アメリカンクラシックは起動した時のみ、爪がギアに
触れるので、爪の寿命は長そうです。
仕組みは単純であればあるほど故障のリスクは低くなるとは
思いますので、アメリカンクラシックは他のハブよりは
故障のリスクは大きいと思われます。
ただ、私や他に使用していた方もいますが、トラブルは一度も
なかったので、そんなトラブル頻発、ということは考えにくいです。
スターラチェットはしくみがとても単純で実際に触った所、金属の剛性や制度も高そうなので、トラブルレスや堅牢性ということを考えると
いい選択と思います^^
一点だけ注意点をあげると、DTのスターラチェットはグリスを塗りまくると、グリスの種類によってバネが動きにくくなることがあるので、少し注意が必要です。
僕はミニベロのカスタムは今はあまりしておらず、
現在のディスク時代についてはよくわからないので、専門ショップ等
に聞いてみて下さい^^;