ミケ凪ってどんなミニベロ?
広島の新興メーカーが作成した凪 NS-451の派生モデルです。
白・橙・黄緑からなるポップでカラフルなカラーリングと、
ショートステム・幅の狭い(380mm)ドロップハンドルを装着した
限定モデルです。
フルカスタムしているのでフレームのインプレッションとなります
ただ、私のミケ凪はノーマル部品は全て外してフルカスタムしており、
原型が残っているのはほぼフレームだけなので、今回のインプレッションは
ミケ凪のフレームに対するインプレッションとなります。
フレームのジオメトリーとフレームの構成は凪 NS-451とまったく同じなので
凪NS-451Sのインプレッションと取ってもらっても大丈夫です。
ミケ凪に実際に乗り込んでみての感想
今までのどのミニベロよりも鋭い加速
凪の最大の特徴は、アルミのあまりしならない、という素材の特性から
くる剛性感による加速です。
今まで乗ってきたどのミニベロよりも気持よく、
ぐんぐん加速していきます。
私と相棒の岡本共に実際に乗っての感想が
「まるで羽根が生えたような加速」
という表現が最初に出てきました。そのぐらいの衝撃的性能です。
試乗した際も、その加速感には舌を巻きましたが、
フルカスタムするとより一層の加速感にもう、私はメロメロです。
ペダリングした分だけ、そのまま動力になる感覚です。
今まで、クロモリフレームがしなって加速している感覚がありましたが、
しならないミケ凪のフレームに乗って『しなり=パワーロス』という事を
実感しました。
坂道でも、速い
このフレームの剛性感は坂道でも遺憾なく発揮されています。
清滝峠という地元の斜度7パーセント程の峠道があるのですが、
同じスピードなら断然楽に登れますし、同じくらいの体力を
使えば、1~2キロは速く登る事が出来ました。
アルミフレーム=駄目 の方程式を覆されたフレーム
今までのアルミフレームのミニベロの大半はただ固いだけ
で跳ねまくってまったく進まない、走行していて痛いだけの物や
ペナペナでまったく加速しないフレームでした。
たくさんにミニベロに乗ってきた方ならこの感想、分かってくれると
思います。ですが、ミケ凪は今までのゴミのようなアルミフレームの
ミニベロとは明らかに一線を画します。
固いのに程よく衝撃を吸収してくれる
これだけ剛性感のあるフレームなのに、何故か衝撃は程よく
吸収してくれます。少しの段差でお尻を跳ね上げられたり
する事なく、スムーズに走行できます。
軽いハンドリングと高い安定性を両立
軽いハンドリングと安定性、この2つは両立しないと
今まで思っていましたが、ミケ凪に乗ってこの常識が覆されました。
ハンドルは軽い力がスイスイ切れるのに、
他のミニベロに有るような不安定な挙動がかなり押さえられています。
タイヤの経が451タイヤで小さく、タイヤの慣性が小さいので、
ロードバイクとまったく同じ安定感、とまではいかないですが、
ロードバイクに近い安定感の乗り心地です。ミニベロの軽いハンドリングと
ロードバイクの安定感の良いとこどりみたいなフレームになっています。
まとめ 全く欠点が見当たらない次世代ミニベロフレーム
試乗をあわせると私は数十台のミニベロに乗ってきましたが、
これだけ完成度の高いフレームに乗ったのはこのミケ凪が初めてです。
加速よし、衝撃吸収よし、安定感よし、さらに価格も完成車(NS-451Sの場合)
約15万円程、と、値段も高すぎる事はありません。
私が乗った感覚では、このフレームの欠点が見当たりません。
本当に、良いフレームと思います。
これだけのフレームを老舗ミニベロメーカーではなく、新興メーカーが
作ったのですから、ただただ驚きです。というか、老舗メーカーは
このミケ凪に見習ってもっといいフレームを作って欲しいな、なんて
思ってしまうほどの完成度の高いフレームでした。
ベタ褒めしていますが、購入するのは試乗してから
もう褒めちぎっていますが(凪のメーカーの回し者ではありません)
それでも、人によって好みがあるのがフレームの怖い所。
凪は比較的多くの専門店で試乗車があるので、
出来る事なら一度試乗してから購入するかどうか
決めて下さいね。