自転車を構成するフレームの素材 アルミの特徴とは

フレームの役割・構造・素材について

アルミ

アルミの説明の前にフレームのお話

自転車を構成するフレーム、フレームにはしっかり人・車体の体重を
支える、という役割と、もう一つは路面からの衝撃を吸収する、という
二つの役割があります。

それらの役割を果たす為に、フレームは様々な材質で作られていますが、

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ほとんどが、
・アルミ
・クロモリ
・カーボン

に要約されるといっていいでしょう。
(中にはチタンというのもありますが非常に少ないので割愛で…)

なので、今回は
アルミニウムの特性について書いていきます。

アルミのフレームのメリット

アルミニウムの利点その1 安い

自転車のフレームで使われる素材の中でもっとも安価なので
特に入門機の最も使用されています。
コストが安い事はいい事です。

アルミニウムの利点その2 錆びにくい

クロモリ(鉄)に比べて錆びにくい、です。ですが、アルミニウムだから、といって錆びないか?というとクロモリ(鉄)より錆びにくいだけ、で汗などを被ると錆びたりします。
しかも、錆びた時の強度劣化がクロモリより激しいです。
いきなり折れたりする事がある様なので、気を付けましょう。

アルミのフレームのデメリット

デメリットその1 実はそんなに軽くない

実はクロモリ(鉄)と比べて軽いと思われているアルミフレームですが、
実際には、クロモリと比べても軽くありません。
それぞれの素材の比重は、というと

・クロモリ 約7.8
・アルミ 約2.7
・カーボン 約1.6

となり、これだけ見ると、アルミの方がクロモリの
2分の1以下の重さのフレームを作れる様に思うかも
知れませんが、そうはなりません。

何故か?というと、それは素材の強度が違う、からです。
アルミはクロモリと比べて、強度がかなり劣る為、その分
フレームを厚く作らないと、強度が持ちません。

なので、完成したフレームだと、ほとんどクロモリと重量が
変わらない、という事になります。
※500~1キロくらいはアルミの方が軽くなる傾向がありますが、
レースならいざ知らず、趣味レベルではほぼ変わらないレベルです。

デメリットその2 衝撃を吸収しない

アルミフレーム最大のデメリットがコレです。
衝撃を吸収しない事を、
「まったく駆動力を逃がさない速いフレーム」
などと銘打っている場合もありますが、まったくの嘘ではありませんが、
実際に乗ってみると、衝撃をほとんど吸収せず、非常に疲れやすく
乗りにくく、速くない自転車となります。

アルミニウムは素材の特性上、ほとんどしならないので、
どうしても固い乗り味となり、非常に体に負担がかかり、疲れます。
特に長距離のツーリングでは疲労感は雲泥の差、となります。

これが、上級クラスのロードバイクにアルミが採用されない
主な理由です。
なので、アルミフレームの自転車は、衝撃を吸収する為、
サスペンションをつけていたり、フレームの間を切って
その間にゴムのクッションを入れたり、各社工夫していたりします。

アルミフレームのまとめ

安くて、錆びにくく、丈夫なアルミフレームですが、
フレームの大事な機能「路面からの衝撃を緩和する」
という面がほぼできない素材、なので、
あまりお勧めできるフレームではありません。
アルミフレームを購入する時は補完する機能
(サスペンションやクッション等)があるか
しっかり見ておきましょう。

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