BB(ボトムブラケット)は、ミニベロのクランクを回すのを
受けている部分…この部分の回転が軽くなれば、あらゆる走行
シーンで性能アップが図れます。
どのようなBBがカスタムやメンテナンスに適しているのか?
メンテナンスやカスタムした際にどの様なグリスが最適か?
について、伝えていきますね。
シマノのBBは基本メンテナンスフリー
シマノのBBは、基本メンテナンスする必要はありません。
何故、メンテナンスする必要が無いのか、その理由を
書いていきますね。
理由1 分解するのが大変
他のメーカーのBBと較べて、シマノのBBは防水・防塵性が高く、
その分非常に分解、組立しにくく出来ています。
あと、分解するとシマノの保証も受ける事が出来なくなるので
分解するメリットがあまり無いんですね。
理由2 値段が安い
シマノのBBは非常に安いです。
シマノの一番のグレードのデュラエースでも
僅か3000円程…。
これだけ安ければ、頑張って分解してグリスアップするより
買い換えた方が楽で簡単です。
理由3 あまり効果が無い
シマノのBBは他のメーカーのBBより回転が悪いです。
その理由は簡単で、他のメーカーのBBと比べ物にならない程の
防塵・防水性能があるから、なんですね。
防水・防塵性を高めようとすると、どうしてもシールと
ボールベアリングと当たる部分が多くなり、回転性能が
犠牲になります。
シマノのBBはシールがベアリング部にあたっている事によって
回転が重たいので、粘度の高いグリスを高性能な粘度の低いグリスに
交換しても、
グリスの重さ<シールの摩擦
となり、グリスアップの効果はほとんどありません。
なので、シマノのBBはメンテナンスする必要が無いのですね。
セラミックと鋼球のBBがありますが今回は鋼球のお話です
BBには鋼球とセラミックのBBとがありますが、
今回は最も普及している鋼球のベアリングについて
説明していきます。
セラミックのBBについて詳しく知りたい方はこちらから
シマノ以外のBBの場合、どの様なグリスが最適か?
BBは地面からも近く、ゴミや雨水等を拾いやすい部分で、
シマノ以外のBBの場合シール構造が単純なので、
定期的にグリスを入れたり、洗浄してグリスを入れ替えたり
する必要があります。
粘度の低いグリスの方が回転は軽くなり、性能は上がりますが、
その分早くグリスが流れ、マメなメンテナンスが必要です。
粘度の高いグリスの場合は回転は重くなり、性能は下がりますが、
その分グリスが長持ちし、メンテナンスする回数が少なくてすみます。
長時間効果が持続して回転性能も高いグリスは存在しない
粘度が高ければ回転性能は落ち、粘度が低ければ回転性能は上がるが
長期間持ちません。ある程度はグリスの性能で両立する事は出来ますが、
あくまで「ある程度」です。
長時間持って、さらに回転性能が高いグリスは今の所無いと
思いますし、これからも出てこないでしょう。
なので、性能を取るか、グリスの持ちを取るか?という事になります。
回転性能重視ならNC-100のグリスがオススメ
BBの回転性能重視なら、NC-100がオススメです。
私の鋼球のBBは全てNC-100が入っています。
このグリスの特徴は粘度が低いながら、非常に強く金属
に付着し、強い被膜を作る事です。
なので、ボールベアリングに使うと、非常に滑らかに
回転する様になります。なので、グリスの粘度が低い割に
グリスの持ちも悪くありませんが、やはり普通のグリス
よりは減りは早いです。
マメなメンテナンスが苦にならなく、ミニベロロード等の
性能を少しでもあげたい、のならNC-100を強くオススメします。
グリスの持ち重視ならテックグリス
グリスの持ち、を重視するなら、テックグリスです。
元々バイク用のベアリンググリスで、粘度・持ち・回転性能
が非常に高次元でバランスが取れています。
メンテナンスは面倒…だけどBBの性能を少しでも上げたい、
のならテックグリスで決まりでしょう。
テックグリスは50g、NC-100は20、50g入り
ミニベロやロードバイクに使うグリスの量はそれほど多くないのでテックグリスは50gの小分け、NC-100は20、50gの小分けの物を
紹介しています。
テックグリス50g | NC-100 20g | NC-100 50g |