自転車を構成するフレームの素材 クロモリの特徴とは

フレームの役割・構造・素材について

てつ2

クロモリという素材の前に…フレームについて

自転車を構成するフレーム、フレームにはしっかり人・車体の体重を
支える、という役割と、もう一つは路面からの衝撃を吸収する、という
二つの役割があります。

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それらの役割を果たす為に、フレームは様々な材質で作られていますが、
ほとんどが、
・アルミ
・クロモリ
・カーボン

に要約されるといっていいでしょう。
(中にはチタンというのもありますが非常に少ないので割愛で…)

厳密には鉄とは違う クロモリとはどんな素材?

簡単に書くと、鉄、となるのですが、普通の鉄ではなく、
正確には、鉄にクロムとモリブデンを添加した合金の一種です。
非常に強い合金で、鉄といえば、「安い素材」のイメージが強いですが、
実はかなり高価な素材でもあります。

 

クロモリのフレームのデメリットとは

フレームの重量が重くなる

アルミニウムやカーボンと比べると、比重が重い為、どうしても
他の素材より重くなります。
アルミだと0.5~1キログラム程、
カーボンと比べると2~3キログラム程も
重くなる時があり、特にカーボンと比べると、
乗った瞬間から、その違いが分かる程の重量差、です。
特に坂道ではその差は歴然、軽い方がかなり楽に上れますので、
その点、クロモリは不利、ですね。
だから、レースからはクロモリ素材が
消えてしまった訳ですが…。

フレームが錆びやすい

合金とはいえ、主な材料が鉄である為、アルミと比べて、
錆びやすいです。
(カーボンは金属でない為、錆びないです。)
クロモリフレームは重く、錆びて、しかも安価でもない、と
まるでいい所が無い素材の様ですが、決してそんな事は
ありません。

クロモリのフレームのメリットとは

とにかく丈夫!

アルミフレームだと、ぶつけたりすると、割れますし、
カーボンも、衝撃には強いですが、傷には弱く、傷ついた部分から
割れたりします…。

ところが、クロモリフレームは、とても丈夫!
多少ぶつけようが、割れる事はほぼ、ないですし、
ぶつけて曲がっても、軽度の曲がりなら、叩いて直す事で出来て
しまいます。これは素材の素性の違いで、クロモリにしか出来ない芸当です。

しなやかな乗り心地・加速性能

アルミフレームの様に、とても硬くて、衝撃を吸収しない、という事は
なく、しなやかな素材から、しっかり路面からくる衝撃を吸収してくれます。

衝撃の吸収性能でいえば、カーボンには適いません、
感覚の話になってしまうのですが、
細かい振動をとるのに適しているカーボンフレームなんですが、
フレームによっては、ペダルの踏込の力まで逃がしてしまう事も多いです。(作っているカーボンフレームによりますが…)

クロモリだと、適度にしなり、その後適度に反発して、フレームの反発で
自転車がちょっと加速するような感覚になれます。

つまり、衝撃は吸収するけれど、ペダルの踏込の力は逃がさない、
というのがクロモリの特徴となります。

クロモリフレームのまとめ

その重量の重さから、レース施行の方にはお勧めできない素材ですが、
趣味で乗るには最適な素材ではないでしょうか?
重いですけど、乗り心地はよくて、ぶつけても壊れない、
重いといっても、1~3キロ程の差、です。

ラップタイムを刻むのでなければ、フレームは丈夫な方がいいと思います。どうしても扱いに気を使うカーボン、衝撃を吸収せず、乗っていると
しんどいアルミ、と比べても、
気楽に取り扱えて、いいと私は思っています。

高いといってもカーボンフレームよりは安価な物が多いですしね^^

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