タイレルPK1ってどんなミニベロ?
折り畳み機構を持たない、1本フレームのチタンモデルです。
タイレルの実質的なフラッグシップモデルはカーボンのCSIで、
軽量化とコストパフォーマンスを考えるとカーボンに及ばない
チタンですが、その独特の金属の輝きのカッコ良さから
高級ロードバイクにも時々使われている素材です。
金属にも関わらず、重量は軽く、カーボンに匹敵する
軽いフレームにする事が出来ます。
カーボンよりも、もっと金属感のあるフレームが
欲しい、というような方に作られた、スペシャルモデル、
という事も出来ます。
タイレルPK1に試乗してみて分かった事
タイレルPK1に試乗した際の印象
乗り込んだ瞬間に分かる、その軽量感。カーボンモデルのCSIのフレーム
とほとんど変わらないフレーム重量1.55kgは伊達ではありません。
フレームがかなり固めに設定されている様で、
ペダルを踏み込むをグイグイ進みます。
細かい振動はある程度吸収してくれますが、少し大きい
振動になると、その衝撃は結構モロに来るので、
長距離、というより短~中距離のスプリントや
ヒルクライムに向いているのかな?と思えましたよ。
他のチタンモデル(PKZ)との比較
同じチタンモデルのPKZとはまったく正反対の特性、と言えます。
PKZは非常に乗り心地のいいフレームですが、PK1は少しでも
速く、その為には乗り心地を犠牲に…といった感じです。
同じチタンフレームでも全然性格が違ったのには驚きでした。
カーボンモデルのCSIとの比較
カーボンモデルのCSIと比べると、乗り心地を犠牲にして
『走り』に特化したフレームです。CSIが走りと乗り心地を
いいバランスで調整しているのに対して、
PK1は、しっかりフレームを固めてペダリング時のパワーロスを
抑えていて、漕ぎだし時の加速感はとても気持ちいいですよ。
折り畳みモデル(FX FSX)との比較
折り畳みタイプのタイレルと比べると、その走行性能は異次元です。
同じ『タイレル』の名前がついていますが、まったく別の自転車
と思っていいでしょう。
乗り心地も固いとはいえ、FXやFSXと比べると良く、
踏み込んだ時の加速も比較にならないレベルです。
タイレルPK1のまとめ
完成車が約45万円とかなり値段が高いミニベロです。
チタンモデルと性能がほとんど同じ(乗り心地は全然違う)
CSIは約30万円、とその差は15万円。
でも、チタンモデルのミニベロはほとんどなく、
チタンフレームの独特の輝きが好きなら、それだけの
価値はあるミニべロだと思いましたよ。
走りに特化しているフレームで、衝撃吸収は少なめの
フレームなので、ロングツーリングには向かないですが、
その分、キビキビと走ってくれます。
数十キロのツーリングならぐいぐい加速させて
楽しんで走行出来そう、と思えるミニベロでしたよ。
試乗出来るなら試乗してみて下さい
ミニベロに限らず、スポーツ自転車を購入する前は 試乗してから
買うのが一番ですが、試乗出来ない場合や 事情もあるのも事実なので、
そんな時の一助になれば 幸いです。
タイレルは比較的、試乗会もしている方ですので、
気になって、機会があれば一度試乗してみるといいですよ。